ボーナスというのは、毎月支払うのではなく「半年遅れてまとめて
支払う」という、要するに「遅配」の方法です。私自身は、日立製
作所を退職後はずっと「年棒制」でしたから、全くボーナスという
概念がありませんでした。それもその筈で、ボーナスという仕組み
は昔の日本企業特有のものだったからです。
かつての日本企業は資金が慢性的に不足していて、ワーキング
キャピタルだけで精一杯という状況でした。そこで、次の3つの
ことを実施したのです。
1)給与を低く設定し、代わりに「退職金」でまとめて支払う
2)給与を低く設定し、業績連動で「ボーナス」として6ヶ月
まとめて支払う
3)銀行預金の金利よりも高い金利を設定した「社内預金制度」を
整備し、給与の約10%を預金してもらう
銀行に頼ることなく、従業員に負ってもらうことで企業のワーキング
キャピタルを確保するために作られているのが、現状の制度なのです。
ボーナスは業績連動という条件が一般的でしたが、「右肩上がり」で
高くなっていく年月が続き、いつの間にか「毎年高くなるのが当たり前」
という感覚になっていたと思います。